ふと思った磨きと時間の関係

エンドレス鈴木

2017年11月15日 17:50



磨きに掛かる時間は施工店により非常に大きな差が在ります。

専門店でも1日施工を売り物にしているお店もありますが、当店では到底、時間が足りません。
まず、作業工程を見てみると、洗車次に鉄粉とり,これだけで約半日かかります。
その後マスキングに最低1時間、このあと磨きとコーティングをどうやって残りの時間で施工できるのでしょうか?

磨きを施工する際に鉄粉とリとマスキングは必ず行うべき作業です。
鉄粉を執らずに磨けばボデイに食い込んでいる鉄粉をバフが引きずり逆により深い傷をつけることになりますし、マスキングをせずに磨けばモールやゴムに傷をつけることになります、モールやゴムにバフが当たらないように磨けば際の部分は磨けていないことになります。

普通車セダンで13パネルといわれています。 磨きとコーティングをどうやって残りの時間で施工できるのでしょうか?
1パネル、何分で磨けばいいのでしょうか? 磨きの時間を4時間とすると、1パネル、約18分で磨きあげなければなりません。

これでは、ざっと傷をおとすための磨きか艶を出すだけの磨きかのどちらかになってしまいます。
傷を落とす為の磨きですと粗いコンパウンドを使用するため細かい傷が残ってしまいます。
艶を出すだけの磨きですと傷が残ってしまいます。

仕上がりのいい磨き=時間です。

軽い磨きであっても3回は磨くことが必要です。
磨きとは傷の置き換えです、傷を取るためにバフを掛ければそのための傷が入りますその傷を取ればそのための傷が入ります、このようにしていかに目に見えない細かい傷に置き換えていくかが磨きですので、きちんとした仕上がりにするには時間が絶対必要です。
一見きれいに見える仕上がりも工程を省略した磨きでは目に見えない傷が多く残っているので曇りの原因になってしまいます。
傷が残っているということは光が乱反射しますので光沢感はあまり出ません。また、白ボケしたように見えます。
時間をかけて仕上げられた車と並べれば一目瞭然です。

このように基本的には時間と仕上がりと料金は相関関係にあります。
きちんとした仕上がりをお求めになるのでしたら、それなりの時間と料金がかかるものだと思います。

関連記事