最近、巷でよく耳にする鏡面磨きて、 何 ???
見ていると、
とりあえず輝いていれば鏡面磨きみたいな~
これ見よがしにYuoTubeなどに動画投稿していますが、それで鏡面磨きになっているのでしょうか ?
また、あるFC店では、キズのエッジ部分を取るとともに、塗装面全体が滑らかになるように磨き、
鏡面状態にする研磨。塗装の厚みはほぼ変わらない。などと説明している。
まず
、
膜厚が変わらないのに鏡面なんかになるわけがない !!!
そもそも鏡面を作り出すためには、
クリアー層(塗装表面)の柚子肌を改善してあげる必要があります、一番確実なのはペーパー掛けとなります
然し、ペーパー掛けをしてから仕上げまでの段階は、現在の非常に硬いクリアー層などでは、
時間とスキルを必要とします。
つまり、かなりの時間がかかってしまいますし、車種によっては膜厚が薄くなりつつある現代の塗装(クリアー層)においては膜厚減少による弊害も懸念されます・・・
そこで最近では、ペーパーを掛けずにある程度の
鏡面を作り出すことを目的としたポリッシングが一部、匠の間では可能となっています。
これを可能とする
最大の武器がシングルポリッシャーです!
詳しい方は知っていると思いますが、板金塗装工場では、
再塗装後の塗装肌を、オリジナル塗装と同じような状態に整えなければなりません。
この際使用されるポリッシャーにダブルアクションポリッシャーはぜったいにあり得ません・・・
シングルポリッシャーも
非常に高トルクの物を使用します。
しかも組み合わされる。
バフやコンパウンドも、非常に研磨力の強い粗いものが使用されます
ここまでリスクを冒さないと、
柚子肌改善は絶対に不可能です。
しかし、多くの施工店が
鏡面磨きと称して使用しているポリッシャーはダブルアクションです。
良くても
シングルの非常にトルクの低いポリッシャーです。
残念ながら、これらのポリッシャーで
柚子肌改善は絶対不可能
塗装表面を舐めているようなものです。
つまり、安全性を優先したようなポリッシャーで研磨しても、塗装の起伏(ラウンド)は改善されません。
つまり柚子肌自体は、何の変化も生じないということです。
悪気はなく鏡面と言っているのかもしれませんが、本質的鏡面にはなっていません、または、意味すら解っていない???
肌調整は、メーカーや車種によっても微妙に状態は違い、それを見極めながら最良の工程・バフとコンパウンドの組み合わせを探りながら行う必要があります。
それをアレンジできるだけの経験が必要となります。
知識は当然のこととして、物を言うのは
経験値です!数百台の経験があって初めてプロと言えると思います。
本物の鏡面磨きというものは、そう言うものだと思います。
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